謎のナゾーニ
ヨーロッパの都市はだいたい水に恵まれたところは少ない。 ローマの街角にはナゾーニと呼ばれる変なものがたくさんある。とくに暑いことで知られるローマにはトレヴィの泉やナヴォナ広場など大きな噴水があるが、近代的な都市水道が整備されたころから、1874年からナゾーニと呼ばれた小さな水飲み場が数多く設置された。ナーゾ(naso)はイタリア語で鼻。それが大きいものを表わすoneがさらに複数形になってナゾーニ(nasoni)。独特な飲み方があり、指先で水を跳ね上げるようにして飲んでいる。
パリでは1867年の万国博覧会以後、鋳鉄製の公共給水泉が広場の一角に多数設置された。これらヴァラス給水泉という。イギリス人の金融家リチャード・ウォーレスが1872年に寄贈したことにちなむ。(fontaines Wallace)
パリのヴァラス給水泉
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