四股名あれこれ
いよいよ大相撲初春場所。稀勢の里の逆転優勝で盛り上がった。
四股名もずいぶんと難しい名が多くなった。豪風(たけかぜ)、鳰の湖(におのうみ)、天鎧鵬(てんがいほう)、磋芽司(さがつかさ)、阿武咲(おうのしょう)など。むかしは、力士の四股名といえば、○○山、△△海、□□川、というように一定のパターンがあった。出身地に因んだ四股名が多かったが、最近ではあまり人気がない。山のつく力士は幕内では栃煌山、松鳳山、碧山など。とくに「川」の四股名をつけた現役力士は安芸乃川(幕下)関取はひとりである。かつて横綱では第2代は綾川五郎次、第5代は小野川喜三郎が江戸時代、第14代は境川浪右エ門が明治10年代、大正・昭和には第34代男女ノ川登三が横綱では最後である。男女ノ川は195センチの長身で人気があった。同じ頃、大関の清水川元吉も人気があった。 遠藤の新四股名は清水川だそうだ。
ほかの関取では、旭川、前田川、相模川、幡瀬川、二瀬川、廣川、藤ノ川、若瀬川、黒瀬川、長谷川などが記憶に残る程度である。このような「川」のつく四股名が不人気の原因は、日本の川は護岸改修などでコンクリートに固められ、かつてのような荒々しさがなくなったからではないか、と分析している。
旭日松という力士が十両にいる。こうや豆腐で知られる食品会社は「旭松」。力士は「あさひしょう」と読むそうである。海苔の老舗「山本山」と同じ四股名の巨漢力士がいたがやはり八百長問題で引退した。春場所三段目優勝の「玉金剛」。「タマコンゴウ」だと読むのだが、「タマキンツヨシ」にしか読めない。
難しい四股名
男女ノ川登三 みなのがわとうぞう
益荒雄宏夫 ますらおひろお
禊鳳英二 みそぎどりえいじ
巨砲丈士 おおづつたけし
名寄岩静男 なよろいわしずお
栃纏勇光 とちまといゆうこう
大蛇潟粂蔵 おろちがたくめぞう
星岩涛祐二 ほしいわとゆうじ
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