神に頼るな。自力で突破せよ!
大津波に襲われ転覆した豪華客船からの決死の脱出劇を描く「ポセイドン・アドベンチャー」(1972年)。「神に祈って頼るな。自力で苦難を突破せよ」と説くスコット牧師に率いられ生残った9人が自らの手で運命を切り拓く。サミュエル・スマイルズいわく「天は自ら助くる者を助く」(自助論)。この格言は聖書には見当たらず、ラテン語以来の古いことわざで、英語での初出は1475年頃となっている。またイソップには次のような話が見える。嵐で船が難破し乗客がみな海に投げ出された。その中の一人の金持ちのアテナイ人がいて、彼は何もせずにしきりに女神アテナに祈っていました。そこでそばにいた人は「アテナの助けを受けて、あなたも手を動かしなさい」といった。
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「ポセイドン・アドベンチャー」まだ中学生の頃に映画館で見ました。皆を励まし、統率して脱出に全力を尽くしたジーン・ハックマン演じる神父が、あと一歩で助かる場で、犠牲になって命を落とすシーンでは熱く感動したものです。
投稿: | 2017年2月 9日 (木) 21時44分