檸檬の話
中国漢字圏ではカタカナのような元の発音に近い音で表記する記号がないので、いろいろな外来語はすべて漢字を充てている。日本でも明治になって西洋の新しい文物が移入されると、当初は漢字表記していた。瓦斯(ガス)、珈琲(コーヒー)、煙草(タバコ)、手巾(ハンカチ)、頁(ページ)、燐寸(マッチ)、果酒(ワイン)などなど。レモンは明治4年ころイタリア人が熱海に梅とレモンを日本にもたらしたとされている。
ある調査で「読めるけど、書けない漢字」のランキングは、1位は薔薇(ばら)、2位は檸檬(れもん)、3位は葡萄(ぶどう)である。日本人は「レモン」が入って来たとき、中国語の「檸檬(ねいもう)」を借用した。中国の古辞書には宋代にすでに「黎朦」として現れており、中国語にとって外来語である「レモン」に充てた漢字かどうかは分からない。おそらく「レモン」という外来語より古くからあったという説のほうが有力である。「檸檬」と書くようになったのは、清代のことで、「n」と「l」とが交替する広東もしくは福建方言の地からである。
テレビ情報誌「ザテレビジョン」の表紙はなぜか有名人がレモンを手に持って写っている。1982雑誌年の創刊号で薬師丸ひろ子(当時18歳)をいい表情にするためレモンを持たせた。当時はレモンを持つお決まりはなく、以後約4年間は誰もレモンを持っていなかった。ところが、177号で荻野目洋子が「私もレモンを持ちたい」とレモンを持つ表紙が復活した。以後、レモンを持つことが定番となった。
香蕉 バナナ
香木瓜 パパイヤ
芒果 マンゴ
橘子 みかん
甜瓜 メロン
荔枝 ライチ
萃果 りんご
西紅柿 トマト
巻心菜 キャベツ
黄瓜 キュウリ
可口可楽 コカ・コーラ
漢堡 ハンバーガー
三明治 サンドイッチ
比薩 ピザ
蔬菜 野菜
草苺 イチゴ
葡萄酒 ワイン
蛋 たまご
可可 ココア
奇異果 キウイ
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あまりヒットはしなかったけれど、岩崎宏美さんの「檸檬」は、とても良い曲だと思います。
投稿: | 2015年6月10日 (水) 14時28分