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2017年1月18日 (水)

社会文化的進化の考え方

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   社会文化的進化とは、長期にわたってどのように文化や社会が発展したのかを究明する包括的用語である。ダニエル・ベルは、人類史を産業革命以前、産業革命、産業革命以後と大きく三区分した。(『脱工業社会の到来』1974)つまり工業社会の終焉がやってきて、産業と商品よりも、サービスと情報がいっそう重要になると指摘した。アルビン・トフラーは『第三の波』(1980)で、人類史の大きな変化を波という比喩をつかって、前8000~前1650年ごろの農耕と定住開始を「第一の波」として「農業革命」とよび、「第二の波」を18世紀後半に起こった「産業革命」、そして「第三の波」を20世紀後半に起こった「情報革命」であるとした。我が国の梅棹忠夫も農業の時代、工業の時代、情報産業の時代とすでに1960年代に三区分して、情報産業の出現を強調している。イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリは、すべての時代において神などの「フィクションを信じる力」を重要だと考えている。

   しかし、このような単純な時代区分に対して歴史家の立場からは批判もある。産業革命と科学革命とは関係があるし、情報革命は科学革命の延長線にあるものである。むしろ現代において人類がかかえている最大の課題は環境問題であり、工業化による環境破壊が地球の危機をもたらすという点のほうが人類史の転換であろう。1900年から2000年までに世界の人口は3倍となり、エネルギーの消費は15倍、GDPは21倍となった。伊東俊太郎はこれを「文明のアヘン効果」と呼んでいる。大量生産、大量消費は人のはてしなき物欲の証拠で、まるでアヘン中毒のようなものである、という。いま人類の社会生活の全体を簡素なものに戻すシステムが必要だ。

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