井上靖の臨終の言葉
愛用の万年筆「モンブラン・マイスターシュテュック146」(神奈川近代文学館所蔵)
井上靖は平成3年1月29日、83歳で亡くなった。家族の見守るなか、最後の言葉を残している。「臨終とはこういうことだ。しっかりと見ておきなさい」と。
明治40年5月6日、北海道石狩国上川郡旭川町(現・旭川市)で生れた。生後、約1年で父の郷里である静岡県伊豆湯ヶ島に移り住む。従って文学記念館は、昭和48年には静岡県沼津に「井上靖文学館」、平成5年に北海道旭川に「井上靖記念館」が開館している。このほか鳥取県に「アジア博物館・井上靖記念館」(米子市大篠津町)が平成5年に開設している。井上靖と鳥取との関わりは、妻ふみと子供たちを日南町に疎開させたからである。井上は歴史小説、現代小説、美術評論など多彩であるが、晩年はシルクロードに関する著作が多く、アジア博物館はその特色を活かしている。
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こんにちは。
井上靖について検索をしていて、このブログにたどり着きました。
最後の言葉はいかにも井上靖らしいですね。
投稿: | 2012年2月10日 (金) 09時49分