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2017年1月11日 (水)

女性参政権

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 ケイト・シェパード

   1918年1月11日、イギリスで30歳以上の女性に参政権を実現させた日である。ただし年間5ポンド以上の家賃を支払っている世帯主、あるいはその妻、など条件つきのものであった。イギリスで普通参政権が実施されたのは1928年のこと。世界初の女性参政権は、イギリスではなく、リチャード・セドン首相在任時のニュージーランドである。現在ニュージーランドの10ドル紙幣の肖像に使われているケイト・シェパード(1848-1934)は1893年に世界初の女性参政権実現に活躍したリーダーである。だが、日本ではそれより以前に高知県上町の女性、楠瀬喜多(1836-1928)が「戸主として納税しているのに女性だからといって選挙権がないというのはおかしい」と明治11年に県令に訴えている。明治13年、県令もその抗議に折れて、日本で初めて女性参政権を認める法令が成立している。ところが、明治政府は4年後に区町村会法を改訂して、女性を選挙から排除した法律をつくった。

   世界の主要国が女性参政権が成立した年は、1893年ニュージーランド、1908年オーストラリア、1906年フィンランド、1915年デンマーク・アイスランド、1917年ソ連、1918年カナダ・ドイツ、1919年オーストリア・オランダ・ポーランド・スウェーデン、1920年アメリカ、1928年イギリス、1945年に日本である。

    なお現在、国立国会図書館・図書課別室にはイギリスの婦人参政権運動家へレン・ブラックバーン(1842-1903)の「ヘレン・ブラックバーン・パンフレット・コレクション」のマイクロフイルムが所蔵されている。この資料の中には、選挙権実現の前年の動向を伝えるシェパードからブラックバーンに宛てた手紙もあり、女性参政権の世界的広がりを示す貴重な資料であろう。このほかアメリカのシカゴで初めてセツルメントを建設した社会事業家ジェイン・アダムス(1860-1935)、産児制限運動の指導者マーガレット・サンガー(1842-1903)関連の資料も含まれているという。

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コメント

楠瀬喜多、民権ばあさん。アピールとして、立ちションしてみせたとか、笑い話になってます。

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