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2017年1月23日 (月)

北原怜子・蟻の街のマリア

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 北原怜子

    ゼノ神父の勧めで、東京・隅田川畔の下町で、昭和25年から昭和33年まで移り住み、子どもたちに献身的な奉仕活動をした北原怜子の短い生涯を描いた映画「蟻の街のマリア」(五所平之助監督)。北原は「蟻の街のマリア」と呼ばれたが、昭和33年のこの日、過労のため28歳の若さで早世した。

    バタ屋集落の会長(佐野周二)、参謀格の「先生」(南原宏治)、怜子に心を寄せる青年(若き日の美輪明宏)など見所の多い映画だが、なんといっても北原怜子の千之赫子(宝塚歌劇出身だそうだ)の適役であろう。劇中の挿話としてフィリピンのモンテンルパの収容者たちが怜子の行為に感動して、手紙を寄せるなど死に直面した人が希望を持つこと、「救い」のテーマをキリスト教的にわかりやすく知らしめた映画はこの作品をおいて他に知らない。(1月23日)

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コメント

ケペル先生のブログのエントリー:1958年の日本映画「蟻の街のマリア」は、おぼろげに思い出して懐かしく感じました。

小6の頃、北原怜子著書「蟻の町の子供達」も美幌の図書館から借りてきて読みました。それから半世紀経ちましたが、「献身さ」は受継いできたのかなと想っています。

4月16日、拙ブログのエントリーは「You?」です。街の灯のマリアです。

加藤様、いつもご覧いただきありがとうございます。4月になって雨の日が続き、これを「エイプリル・シャワーズ」というそうです。北海道はこれから春らしくなるのでしょうか。古い映画をよく覚えておられておられますね。ケペルは初めて見たんですが、善行が偽善になることを強くみずからに戒め、無私の奉仕活動というか、まさに「献身」に人生を捧げた一人の女性の物語があますところなく描かれています。実在の北原怜子さんのお写真を見ましたが、亡くなられて直ぐに作られた映画だけに実にリアルに再現していました。当時、多くの人が感銘を受けたことは想像できますが、今ではあまり知る人とていないので記事にしました。

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