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2017年1月29日 (日)

土葬の話

   米の世論調査によれば、非武装のビンラディンを殺害したことに関して93%の人がこれを支持し、不支持はわずか3%だったそうだ。殺害と拘束とどちらが良かったかについては、殺害派60%、捕獲派33%である。遺体の扱いに関してはデータはないが、ビンラディンを水葬にしたことについてはイスラム関係者から非難の声が上がっている。カイロのアズハルモスクは「宗教上の慣習からいって埋葬して丁重に弔意を示すべきだった」と声明している。米国防総省は水葬した理由については、土葬する土地が手配できず、遺体を引き取る国が見つからなかった、と述べている。死者の弔葬は重要である。とくに敵対関係にあった人物を殺害した場合、遺体をどのように扱ったかによってでさらなる憎悪が生じるとも限らない。イスラム、キリスト教国、中国、韓国では土葬である。土葬は最も一般的であり、死者の国が地下にあるという観念と結びついている。インドでは土葬、火葬、水葬、風葬などの四葬が古くから行われたが、火葬は荼毘と称して、仏教徒によって、仏教文化とともに周辺に広まった。日本も基本的には土葬であったが、戦後、土地の事情などから火葬となっている。ヨーロッパでも火葬が普及している。要するに土葬にしたいものの場所と経費がかかるので、各国とも火葬にするのが一般的である。ただし特別な政治的な要人は別格で、毛沢東、レーニン、金日成、ホーチミンらは土葬されている。1970年代から1990年代にかけて中華圏で活躍した永遠なるアジアの歌姫テレサ・テンが42歳の若さで急死した。あまりの突然の悲しみに世間はおどろき、準国葬の葬儀をしたたけでなく、なんと永遠の姿を残そうとエンバーミングなどの処理が施され、土葬扱いとなった。台湾では、蒋介石、蒋経国、テレサテンの3人だけである。

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