チャオプラヤー・チャクリー
今年10月、タイのプミポン国王が88歳でご逝去された。チャクリ朝のラーマ9世である。チャクリ朝の始祖はチャオプラヤー・チャクリー(1737-1809)である。アユタヤ朝がビルマに占領されると、1768年にタークシンがこれを駆逐して、トンプリー朝を起こして王位に就く。このときチャオプラヤー・チャクリーは部将として国王に仕えた。晩年、王が精神錯乱に陥ったとき、チャオプラヤーは国内の混乱をおそれて、王位に就く。これが現シャム王朝(チャクリ朝)ラーマ1世である。ルワンヨック・クラバット、プッタヨートファーチュラーローク、トーン・ドゥワンなど様々な名前で呼ばれる。ラーマ1世は首都をトンプリーからバンコクに移転した。熱心な仏教徒としてワット・プラケオなど多くの寺院を建立したほか、アユタヤ朝崩壊後に散逸した法典を新たに「三印法典」として編纂させた。
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