パラオの国旗がなぜ日の丸と似ているのか?
太平洋ミクロネシアの島パラオ。1994年10月1日、独立した。戦前日本統治下だったこともあり、日本語が話せる人も多く、親日的な国である。国旗は金黄色の円を配し、明るい青を背景にしたもので、日章旗とだいたい同じタイプである。名越二荒之助は、パラオ、バングラデシュの国旗を日章旗に由来する「日の丸三兄弟」と呼んでいる。しかしこの国旗をデザインしたジョン・ブラウ・スキーボングは日の丸とは無関係であることをインタビューで語っている。しかし次のような事実もある。太平洋戦争末期、パラオ諸島の1つペリリュー島で日米の激しい戦争があった。島民たちは、日本を尊敬していたので、日本軍と一緒に戦う決意をしていた。しかし、日本軍は「島民を戦火に巻き込んではならない」として全員をパラオ本島に移住させていた。ペリリュー島の民間人には、ただの1人も犠牲者はでていない。戦後、独立して国旗が定められた時、「太陽(日本)があってこそ、月(パラオ)の輝きがある」という意味が込められている」とある島民は語った。(John Blan Skebong,Palau)
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