赤門と溶姫
東京大学本郷キャンパスにある「赤門」の名で親しまりている旧加賀屋敷御守殿門は文政10年(1828年)11月27日、前田斉泰が徳川家斉の第21女、溶姫(1813-1868)を迎える際に建てたもので、現在、国の重要文化財に指定されている。将軍家斉が諸大名に嫁がせた多くの息女は、実家を笠に着て夫をも凌ぐ勢いだった。しかし斉泰は、たとえ将軍家の娘だろうと妻は夫に従うべきであると、婚礼の翌日鷹狩りから帰るなり溶姫に自分の草履を脱がせるように命じた。これを断わるようなら離別するつもりでいたところ、溶姫が嫌がりもせず庭先に降り立って斉泰の草履を脱がせたため、以後2人は仲睦まじくなったという。画像は月岡芳年筆「徳川溶姫君」
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将軍家斉は子沢山で、前田家は大大名だから強気に出られたのかもしれませんね。将軍家の子息、子女を婿養子、嫁として受け入れた地方の弱小大名家の中には、一緒についてきた者どもにまで、かさにきて威張り散らされたとか。
投稿: | 2015年11月26日 (木) 22時11分
楽しく読ませていただいております。1827年11月27日ではなく文政10年(1828年)11月27日、文政10年11月27日(1828年)もしくは文政10年11月27日(1828年1月13日)と表記してください。国史事典でも貴方と同様の表記をする、1827年(文政10年)11月27日、方がいますが不誠実と思います。非難中傷ではありません。新暦採用までの年月日の基本だと思います。
投稿: 西蒲原有明 | 2023年3月 2日 (木) 20時12分
ご指摘ありがとうございます。お詫びして訂正いたします。
投稿: ケペル | 2023年3月 3日 (金) 06時06分