スティルウェル将軍と蒋介石
ジョセフ・ウォーレン・スティルウェル(1883-1946)は第二次世界大戦中、中国・ビルマ・インド戦域のアメリカ軍総司令官として、対日作戦の指揮を執り援蒋ルートの確保に当たった。大胆な戦略家かつ辛辣な性格であり、「苦虫ジョー(ビネガー・ジョー)」のニックネームがつけられた。蒋介石とはたびたび作戦上の意見が合わずに衝突し2人の関係は険悪な状態であった。さらにスティルウェルはアグネス・スメドレーからの影響で共産党への共感を抱いており、共産党へ物資の配分などを行っていた。米国にもたびたび蒋介石の無能を訴えたため、1944年にはルーズベルトが蒋介石にスティルウェルに作戦の実権を手渡すように迫り、これに対し蒋介石はスティルウェルの解任を要求。結局はルーズヴェルトが譲歩してスティルウェルを解任した。
« 親鸞忌 | トップページ | 進め、たまに逃げても »
「世界史」カテゴリの記事
- 支那について(2025.10.29)
- ホッファ失踪事件(2025.06.22)
- 西漢南越王博物館(2025.05.04)
- 同盟市戦争(2025.02.10)
- 英領インドにおける高等文官制度(2024.12.20)
« 親鸞忌 | トップページ | 進め、たまに逃げても »


コメント