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2016年11月19日 (土)

今年の流行語「トランプ旋風」

   「世紀の一戦」には得てして大方の予想に反して、兵の質も量も圧倒的に劣勢な方が勝利することがある。桶狭間における織田信長、ロシア遠征のナポレオン軍は冬将軍に敗れ、バルチック艦隊は対馬海峡に沈んだ。古くはペルシア戦争のサラミスの海戦やスペインの無敵艦隊がトラファルガーに敗れたこともあげられる。世界を揺るがしたヒラリーとトランプの米大統領選も大方の予測を裏切ったトランプの奇跡的な勝利といえるだろう。世の中はだれもがトランプを嫌い、下馬評でも劣勢であった。しかし結果はヒラリーが完敗した。これはオバマ政権の隠れた不満層がトランプ支持に流れたのであろうか。あるいはわれわれはトランプについてよく知らず、事実ではなく反トランプのプロパガンダが支配しているだけであったのだろうか。橋下徹は「一番の敗北者はヒラリーではなく、自称インテリだ」と有権者の動向を見誤ったメディアを批判している。疑り深い私はなんとなくヒラリーに一抹の不安を抱いていた。専門家は希望的観測も手伝ってほとんどヒラリー勝利を確信していたが、歴史を学ぶ者はどこか洞察力が働いて、アメリカ人の投票行動に変化が起こること予感していた。やはり歴史から学んだ知識は無駄ではない。主観的希望に基づいた思考や予測は過ちを産む。真理を探究するためには、大きな組織に属さず、客観的に事物を観察することが必要である。12日NHK「深読み」やスペシャルでも出演者は全員予想を外したのに今さらドヤ顔で解説しているが恥ずかしくないのだろうか。トランプを「悪質なナショナリスト」「反知性主義」と見下し、「歴史から学べ」という。東大教授のロバート・キャンベル(肩書は教授だがデーブスペクターと同様のタレント)は一貫して「トランプが勝つ」と正論を主張していた木村太郎に異議を唱えていた。日本文学専攻で政治学は専門外だから読み間違えても平気なのだろうが、木村太郎のように現地取材したわけでもなく、局に迎合した発言をするのみで信頼できない評論家だ。これからアメリカはグローバリゼーションから、国内問題優先(アイソレイショニズム)の政策が取られそうだ。isolationism

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