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2016年10月19日 (水)

歌われなくなった「星落秋風五丈原」

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   本日は晩翠忌。1952年の土井晩翠の忌日。ケペルの愛読書の一冊に中村孝也「新世界史」(ポプラ社)全10巻がある。昭和30年初版だが所有しているのは昭和34年の再版のものである。第1巻には土井晩翠の長詩「星落秋風五丈原」が載っていて何度か繰り返し読んでいた。だがこの詩にはメロディーがあり、明治の学生たちは唱和したものらしいが、歌われなくなった。歌詞が難解なことも一因であろうが、いまではほとんど聴くこともない。ところが最近、youtubeで聴くことができた。「荒城の月」「箱根の山」にも劣らない名曲である。とくに末尾の「丞相病篤かりき」のところは胸にしみる。(10月19日)

   星落秋風五丈原

祁山悲秋の風更けて

陣雲暗し五丈原

零露の文は繁くして

草枯れ馬は肥ゆれども

蜀軍の旗光無く

鼓角の音も今しづか

丞相病篤かりき

丞相病篤かりき

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