ブリュッセルのグラン・プラス
ベルギーの首都ブリュッセルは、EUの本部やNATO北大西洋条約機構本部(アナス・フォー・ラスムセン事務総長)が置かれているため、ヨーロッパの政治の中心地になっている。ブリュッセルの語源は、ブラマン語のブリュック(沼地)とサリ(建物)である。7世紀、この地はブリュックセラ(沼地の家)と呼ばれた。12世紀には都市を囲む城郭が築かれるまでになり、商工業の町として栄えた。ユネスコ世界遺産に登録されている旧市街地にある大広場グラン・プラスは、17世紀頃の建築物に囲まれ、ユーゴーは「世界一美しい広場」と称賛している。約110×70mの広さがあり、その周囲には、市庁舎のほか、パン職人、ビール醸造業者、大工・家具職人、船頭のギルドハウスなど11棟の建物が並んでいる。
フランドル地方は中世、毛織物工業を背景にブリュージュなどが商業の中心地として繁栄した。15世紀、ブルゴーニュ公国に編入、さらにハプスブルク家の支配下に置かれた。1815年のウィーン会議で、フランスの再拡張を抑える緩衝地帯としてオランダに併合された。1830年10月4日、独立革命によりオランダから独立を宣言。翌1831年、レオポルド1世が国王に即位、立憲君主国となった。中立政策をとったが、2度の世界大戦でドイツの侵略を受けた。2011年、ワロン系社会党のエリオ・ディルポが首相に就任した。2014年10月、シャルル・ミシェルが首相に就任。(La Grand Place,Brussels,Elio Di Rupo)
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