宮沢賢治の一日玄米四合は食べ過ぎか?
岩手県花巻出身の童話作家・宮沢賢治1933年の忌日。宗教と科学の融合による宇宙観から生まれた奔放な詩と童話がある。手帳に書かれた「雨ニモマケズ」は賢治の名を広めたが、戦争のためにも利用された。また戦後の食べものが不足しているときには国定教科書で「一日ニ玄米四合」を食べるという詩を「三合」に直されたりした。また1日ひとり玄米4合は、現代人の感覚ではお茶碗8杯分にあたり多すぎるのではないか、という指摘がなされる。戦前の農家の肉体労働に必要な量は1日ひとり6合以上といわれた。つまり1日玄米4合は、粗食の比喩であると考えられる。
多くの作品の舞台となった岩手県には著名な文学者が多くでている。石川啄木は「かにかくに渋民村は恋しかり おもいでの山おもいでの川」と詠っている。渋民村は1954年まで存在していた村。現在、啄木記念館がある。遠野を有名にした「遠野物語」は佐々木喜善の記録を柳田国男がまとめた民話集である。紫波町には「野村胡堂・あらえびす記念館」がある。井上ひさし「吉里吉里人」、関口尚「君に舞い降りる白」。(9月21日)
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