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2016年9月 3日 (土)

赤道付近一帯における頭蓋崇拝

Schade1    葬法には死者に対する2つの基本的態度があり、1つは死体の滅失・破壊であり、他方には死体の保存がある。古代エジプトにみられるミイラのように死体への尊敬から、死者との関係をできるだけ保存しようする方法があるが、死体の一部分を永久的に保存することは赤道付近に帯状にみられる習俗である。とくに遺骨崇拝は、頭蓋骨が多くみられる。これは他の部分に比べて骨の保存が容易で、彼らには部分が全体を現すという考えも広くみられているため、頭蓋骨の保存や頭蓋骨製の仮面を作る習俗が生まれた。敵の頭蓋は、戦士の武勇の象徴であるとともに農作物の豊作をもたらすとされる。首狩りはアッサムの民族集団ナガからボルネオのダヤク、マダガスカルのマダガッセンに至る東南アジアの古層諸民族において行われていた。フィリピンのルソン島に住むボントック族は首狩り、頭蓋崇拝、生贄などの習俗がある。このほか、頭蓋崇拝はアフリカや太平洋諸地域、南北アメリカの諸民族の間では最近までみられた。赤道付近に帯状にみられるのは、古い栽培民文化に基礎をもつと考えられている。(Schadelkult,シャーデルカルト,Bontocs) 参考;池田末利「中国における頭蓋崇拝の系譜試探 祖神崇拝の祖型として」宗教研究59(1) 1985.06)

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