日本人93%「中国が嫌い」
ケペルの大学での専攻は東洋史である。いまでも院生の研究発表を聞くことを楽しみの一つとしている。流石に国際化により研究の領域は広がったように感じる。個別分野での深化は認めるが、総合的な研究をする人は少なくなった気がする。また中国史の場合、碩学といえる学者がいなくなった。戦前は碩学がキラ星の如くいたが、ここでは主に戦後の通史、通論を紹介する。最近は若い人の間では中国嫌いが広まっている。「言論NPO」の発表では、日中両国の世論調査で互いに対して、「良くない印象」を抱いていると回答したのは、日本側は91.6%、中国側は76.7%となっている。日本人にとって中国とは何か。日本が国際社会の一員となる時代は奈良時代であり、爛熟した唐風文化はまさにバラ色であった。
中国史概説 上下 和田清 岩波全書 昭和25年
東洋史概説 鈴木俊 吉川弘文館 昭和35年
東洋史 榎一雄 鎌田重雄 日照堂 昭和38年
中国の歴史 全3冊 貝塚茂樹 岩波新書 昭和39年
東洋史通論 外山軍治 三田村泰助 大島利一 日比野丈夫共編 創元社 昭和39年
東洋史入門 西嶋定生 有斐閣双書 昭和42年
大学ゼミナール東洋史 佐伯富 羽田明 山田信夫 布目潮渢編 法律文化社 昭和45年
アジアの歴史 松田壽男 日本放送出版協会 昭和46年
中国史 上下 宮崎市定 岩波全書 昭和52年
東アジア史概説 前田正名 文化書房博文社 昭和52年
アジアの歴史 大澤陽典、大庭脩、小玉新次郎 法律文化社 昭和53年
東洋史概説 愛宕元 学術図書出版社 昭和55年
東洋史概説 岩見宏、清水稔編 仏教大学 平成2年
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