アンデルセンの実らぬ恋
1875年のこの日、アンデルセンの忌日。ハンス・クリスチャン・アンデルセン(1805-1875)は、デンマークのフェーン島のオーデンセの貧しい靴屋の子として生まれた。父はナポレオン崇拝家で軍隊に入るが、皇帝の没落で心身ともに衰弱して死ぬ。14歳の時、コペンハーゲンに出て、学校に行きながら作家として出発する。「即興詩人」の世界的な成功によって穏やかな晩年であったが、恋多き人にもかかわらず生涯独身で、彼の恋はなかなか実ることはなかった。とび色の瞳をした大学の友人の妹。庇護者コリンの末娘ルイセ・コリン。エールステズの娘。ある若い伯爵令嬢。すべて失恋に終わっている。彼の自伝で特筆大書されているのがスウェーデンの歌姫イェニイ・リンド。むかしダニー・ケイのミュージカル映画「アンデルセン物語」(1952年)という映画があったが、ジジ・ジャンメールが扮するバレリーナはイェニイ・リンドをモデルにしているようだ。ハンスとリンドとの恋は実らなかったが、ふたりの友情はその後も永く続いたそうだ。(Andersen,8月4日)
「今日は何の日」カテゴリの記事
- サルタナ沈没事故(2023.04.27)
- 「五箇条の御誓文」宣布(1868年)(2023.03.14)
- 造幣局の設置(2023.02.05)
- 相馬大作事件(2022.08.28)
- 松川事件(2022.08.17)
恋は実らないが友情は続いた・・というのはいいですね。

投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年8月 4日 (日) 05時23分