空の巣症候群
からのすしょうこうぐん。エンプティ・ネスト・シンドローム。子どもが家庭から巣立って夫婦だけになった状態(空の巣)から生じる症状で、母親役割を中心に生きてきた女性が子どもという愛情対象を喪失して無気力になったり、アルコール依存症になったりすること。40代から50代の女性によく見られる抑うつ症状。寿命の延びや子ども数の減少などによってライフサイクルにおける子育て期間が短縮化し、それ以降の人生が長くなったことを背景にしている。子育て中心に生きてきた女性が新しい趣味や仕事などの生きがいをもちにくい現実がある。英語 empty-nest syndomeの訳語で1990年代以降、日本でも使われるようになった。
参考:関谷透『お母さん、もうがまんできない!』 プラネット出版 1990年
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