安倍マリオ
小学生時代に覚えた海外の政治家の名前はいつまでも忘れないものだ。フランスのド・ゴール大統領、インドのネルー首相、インドネシアのスカルノ大統領、ガーナのエンクルマ大統領、西ドイツのアデナウアー。そして最も子どもたちに人気が高かったのがアラブの指導者ナセル大統領。「成せばなる。ナセルはアラブの大統領」と林家三平やハナ肇が言っていた。ナセルのことをエジプトの国民たちは「アル・ライース」ん呼んでいたそうだ。もともとは「親方」「大将」という意味である。アラブを統一できるのは彼しかいないと感じていたのだろう。エジプト革命やスエズ運河国有化という事件もあったが、世界史にその名前は確実に刻まれた。そしてエジプトはナセル、サダト、ムバラクの3人の国家元首の名前を覚えれば事足りる。ところが日本の学生は大変である。佐藤栄作から安倍晋三まで24人いる。女性問題で辞任した宇野宗佑は僅か2ヵ月だった。リオ五輪の閉会式。スタジアムの中央に置かれた土管の中から、スーパーマリオのコスプレの安倍晋三が現われ、衣裳を脱ぎスーツ姿に変わるという奇抜なパフォーマンスが世界を驚かした。日本の政治家がこのような形で世界の視聴者の前に姿をみせるというのは異例中の異例であろう。(Nasser)
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