オマ―・シャリフの「ジンギス・カン」
2015年7月10日、心臓発作のため83歳で死去した。映画「アラビアのロレンス」のオマ―・シャリフはエジプトに生れ、英語、仏語、アラビア語、ギリシャ語が話せる国際派スターだった。「ジンギス・カン」(1965年)を観る。エジプト人の彼がモンゴル人を演じるには違和感はある。妻のボルテはフランソワーズ・ドルレアック。ドヌーブの姉さん。「ベン・ハー」のメッサラで知られるスティーブン・ボイドがここでもライバル役。「邪魔者は殺せ」のジェームズ・メーソン。「刑事コジャック」のテリー・サバラスと出演者は多彩。夫人のボルテが略奪されるという話は、「元朝秘史」に見えることで、まったく荒唐無稽ということではない。西欧側が描いたジンギス・カンということで珍品で一見の価値あり。オマ―・シャリフの代表作は「ドクトル・ジバコ」だが、この作品と同年に作られているので彼の全盛期のものといえる。
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