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2016年6月25日 (土)

アモーレ、アモーレ

   老いたカサノバはボヘミアのドゥックスのバルトシュタイン伯爵の城に、図書室の司書として侘しく寄居する身となっていた。しかし、今、彼はかつて愛し合った数々の女たちのことを思いださずにはいられなかった。40年間の放浪の果てに関係した女性の数は116人といわれる。この稀代の色事師はその数だけでなく、人倫の禁忌をも畏れぬ漁色家だった。

    カサノバ36歳のとき、ナポリでマタオナ公爵の愛人だった16歳のレオニルダに恋をした。そのときカサノバは、柄になく、その恋に真剣で、プレイボーイの名を返上し、レオニルダと結婚することになった。ところが、娘の結婚にナポリに到着したレオニルダの母親おは、なんと17年前にカサノバと恋に落ちた女性その人だった。そのときできた子供が、何を隠そうレオニルダだったのである。子供と結婚することになったカサノバもさすがにびっくり仰天。しかしそこはカサノバ。その後レオニルダの母親とも旧交をあたため、レオニルダに自分の子を産ませたというから、開いた口がふさがらない。このような官能の喜びをありのままに書いたのが有名な「カサノバ回想録」である。彼の漁色にふけった生涯は18世紀ヨーロッパの文化史の貴重な資料とまでいわれている。まさに不倫は文化なのか?

   現代における有名人も写真週刊誌でその不倫が報じられている。ベッキーと川谷絵音、狩野英孝と加藤紗里・川本真琴、乙武洋匡、文枝、円楽、ファンキー加藤。金曜の晩チャンネルをつければ「コントレール」「不機嫌な果実」そして「ふれなばおちん」。2016年上半期の流行語は「アモーレ、アモーレ」。だが世の中、そんなに甘くない。不倫の代償は大きい。

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コメント

乙武さん、ついに別居ですね。

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