ボブ・ディランの昔の恋人ボニー・ビーチャー
ボニー・ビーチャー(左)、ジャネット・ノーラン(中央)、ジョン・マッキンタイア(右)
アメリカの映画産業は連続活劇、とくに西部劇で発展したといっても過言ではない。ジョン・ウェイン、ゲーリー・クーパーというビッグ・スターだけでは映画は成り立たない。脇役がいてこそ物語が展開する。ウォルター・ブレナン、ジョン・アイアランドといった著名な脇役もいれば、多数にでていたがあまり有名でない俳優もいる。さしずめジョン・マッキンタイア(1907-1991)は有名でない名脇役の代表だろう。「逃亡者」第87話「狂風の夜」に農園の労働者ケリー役で出演している。ジェラードに逮捕されたキンブルは暴風雨のため、ケリーらと一夜を過ごす。命にかかわる大けがをしたジェラードのために手術をするキンブル。ケリーは「その男を助けたら、君が死ぬ」といってキンブルの行動が理解できない。まさにヒューマニズムとは何か、本シリーズの精神ともいうべき一編である。キンブルを愛する娘ボニー・ビーチャー(1941年生れ)は次第にキンブルの考えに理解をしめす。「世界を彼の腕に」(53)、「ウィンチェスター銃73」(53)、「アパッチ」(54)などの娯楽大作に出演したマッキンタイアも早くからテレビ出演に切り替え、「バージニアン」など長い俳優活動はそのフィルモグラフィが示している。なおこのドラマには妻のジャネット・ノーラン、息子のティム・マッキンタイアと父母子3人揃って出演している。キンブルに想いを寄せる娘を演じたボニー・ビーチャーはボブ・ディランの恋人だったことで有名である。彼女自身も歌うらし、トワイライトゾーン(1964)で「Come Wander with me」を歌っている。同姓同名の別人かどうかで長らく疑問であったが、1941年生まれでボブと同年であること、歌うこと、数枚の画像などで同一人物と断定している。
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