江戸の拷問「石抱き」
江戸時代の裁判は、物的証拠がそろっていても、被疑者の自白をとりつけねばならなかった。そのためさまざまな拷問がエスカレートしていく。「鞭打ち」から始まって「石抱き」「海老責め」「釣責め」「吊るし責め」「逆さ釣り」「水責め」「ぶりぶり」などの拷問がある。なかでも「石抱き」がよく時代劇などに登場するが、想像以上にすさまじい拷問である。三角形の木材が並ぶ(算盤板)上に座らされ、重さ50キロもの石板をその膝の上に乗せる。明治大学刑事博物館(東京都千代田区神田駿河台)には常設の拷問・処刑具が展示している。とりわけ「ギロチン」「ニュルンベルクの鉄の処女」は、日本でここしかない展示資料だ。目をそむけたくなる拷問具の数々は、法と人権の大切さを教えてくれる。
« 国境描けますか? | トップページ | 出前と岡持ち »
「日本史」カテゴリの記事
- 河越城の戦い(1546年)(2024.04.20)
- かえり船(2024.03.23)
- 鍋島騒動(2024.03.20)
- 勘解由使(2024.01.14)
- 藤原兼家(2024.01.12)
« 国境描けますか? | トップページ | 出前と岡持ち »
コメント