ネコババの「ばば」とは、「糞」か「婆」か
「ねこばば」とは、悪事を隠して知らんぷりすること、特に拾った物を密かに自分の物にすること。語源は、猫が脱糞後、脚で土砂をかけて糞で隠すことから言い出した。だが「ばば」は「婆」を表すという説もある。江戸時代の中頃、江戸の本所に猫好きなお婆さんがいた。孫が医者で裕福なこの婆さん、猫を30匹も飼っていて「猫婆」と呼ばれていた。人から借りたものを返さないという悪い癖があったといわれるこのお婆さんの渾名が「ねこばば」。それが転じて、他人のものを自分のものにすることの代名詞になってしまったという。(参考:岩淵悦太郎「日本語に強くなる本」、「話を盛り上げる究極雑学」2003年ほか)
« 誕生日を祝う風習について | トップページ | 笠森お仙 »
コメント