元祖無国籍俳優ジェームス・メイスン
ジョージ・ペパード主演「ブルー・マックス」(1966)を見る。第一次世界大戦の撃墜王の物語。いかにもアメリカ人的な俳優ペパードが独軍パイロットを演じている。共演のジェームズ・メイスンはイギリスの俳優だが独軍将校である。このころのハリウッドはこのようなキャストは気にしないで無国籍映画の傾向が強かった。フローベルの小説「ボヴァリー夫人」(1949)はジェニファー・ジョーンズとジェームズ・メイスンである。原作のもつフランスの香りがでるはずもない。有名な「ロリータ」(1962)のハンバート教授を最初に演じたのもジェームズ・メイスンである。彼の出演作品をみると多様な役を演じているが、総じて言えるのは無国籍である。「海底二万哩」や「地底探検」などSFもこなしている。ローレンス・オリビエと並び称されるほどのイギリスの国際俳優であるが、ハリウッドで活躍したのはジェームス・メイスンのほうかもしれない。ハリウッド製のミュージカル「レ・ミゼラブル」ではオーストラリア出身の俳優ヒュー・ジャックマンがフランス人のジャン・バルジャンを演じている。
« 大正期の京都学派たち | トップページ | 同じタイトル »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 秋の新ドラマは豊作 橋本環奈、清原果耶、堀田真由、久間田琳加、堀田真由、永瀬莉子(2024.10.05)
- 焼いてるふたり(2024.07.13)
- 夏の新ドラマ(2024.08.01)
- 藤原道兼、死去(2024.05.05)
- 私の秘密(2024.04.14)
コメント