アレクサンダー大王とブーケファラス
アレクサンダー大王の少年時代のお話。ブーケファラス(ブケパロス)という名馬がいたが、ひどい暴れ馬で、だれも乗りこなせなかった。様子をじっと見ていた王子は、「自分ならうまく乗れるのに」と言いだした。彼は、馬が自分の影におびえていることに気づいていたので、馬の首を太陽のほうに向け、馬をあやしながらひらりととび乗った。そんな王子を見て父王フィリッポス2世は「マケドニアはおまえには小さすぎる。おまえにふさわしい大きな国を捜すがよい」と言ったという。ギリシアからインドにまたがる世界帝国を作り上げた若き大王の生涯が伝説化されると、愛馬ブーケファロスには「人肉を食らう馬」という性格が与えられた。(AlexandrosⅢ,Bucephalas,PhilipposⅡ)
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