南北戦争と奴隷解放
1619年8月、バージニアの植民地が、オランダ商船から20人の黒人奴隷を購入。ここに、長きにわたる黒人の悲劇の歴史が始まった。1862年9月22日、米大統領リンカン(1809-1865)は奴隷解放予備宣言を布告した。これによって、翌年1月1日を期して約400万人の黒人奴隷に自由が与えられた。しかし、この宣言は南部の多くの奴隷には適用されていない。アメリカ全土の黒人奴隷が、事実上解放されるのは、1865年12月18日、憲法修正第13条が成立してからである。それはリンカン暗殺の8ヵ月後のことである。
南北戦争は、はじめ南軍が優勢で、首都ワシントンは二度もあやうくなったが、リンカーンの考えていたとおり、「奴隷解放宣言」によって、国際関係に好影響を与え、イギリスやスペイン・フランスの干渉の動きはなくなり、南部の黒人奴隷や白人下層民が反乱をおこし、北軍は勝利をにぎることができたのである。
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