ワシントン条約
ワシントン条約には有名なもので三つある。ひとつは、1871年にアメリカとイギリスの間で結ばれた条約。南北戦争中に両国間に生じた種々の問題の解決をうたってはいたが、実際上はアメリカとカナダの問題、特に漁業権と水利権のからまる問題でこの条約で解決された。
二つ目は1921年にアメリカのハーディング大統領の提唱で開かれた海軍軍縮会議。1922年にアメリカ、イギリス、日本、フランス、イタリアの5か国で調印された。正確には「ワシントン海軍軍備制限に関する条約」。
三つ目は1973年2月から3月にアメリカ合衆国のワシントンDCで採択され、1975年に発効した野生動植物保護のための国際条約。正式名称は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」。日本を含む多くの会議参加国が条約に署名した。条約の条文が採択されたのみならず、附属書と呼ばれる規制対象種のリストも作成された。特命全権会議が開かれた都市名に因んでワシントン条約、条約名の英文頭文字わとってCITESとも称され、国際的にはCITESのほうが通りがよい。参考:「魚たちとワシントン条約」2016年
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