父親の呪縛から解き放たれよ
朝ドラ「とと姉ちゃん」の視聴率が好評だという。しかしネットでの評判では「つまらない」「面白くない」といった意見も多い。わたしも毎日みているが「あまちゃん」のような爽快感がなく、ただ物語を繋げているだけのように感じる。お話しは死んだ父(とと)の代わり、母を助け、ふたりの妹の面倒をみて、力強く生きる常子の人生がメインである。父は遺言で自分の代わりに家族を守ってほしいと言い残して死んだ。このことは若い女性にとっては大きなプレッシャーであろう。結婚や職業など人生の岐路に立ったとき、選択の巾は狭まる。もっと自由に生きればと願う。死者の遺言や遺品をあまり重く受け止めることがはたして是なりや。仏教の教えでは諸行無常といって、父は父、自分は自分の人生を生きることを説いている。多くの資産や遺品を残した故人がいる場合も、燃やして供養することをすすめている。「とと姉ちゃん」は実在の人物がモデルだが、父の遺言に重きをおいたのは脚色ミスの感あり。
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