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2016年5月19日 (木)

夏は文庫本で!

Img_0001_2児の本にふえし漢字や麦の秋(木下夕爾)

 わが子が読む本に、漢字が増えてきたことに気がついた。子の健やかな成長の喜びを、麦の成長、実りに重ねる。「麦の秋」は秋ではなく、初夏の季語。

    今年も夏が来た!と感じるのは、書店にお薦めの文庫本のキャンペーンがはじまるのを見る時だ。「読書の秋」というけれど、最近は夏の文庫本フェアのほうに出版各社は力を入れている。もともとは中学生、高校生の夏休みの読書感想文をねらった企画であったが、サラリーマンや主婦にもそのターゲットは広がってきた。社会人も夏は昔読んだ名作をもう一度読み返して、青春にかえる気分であろうか。そして各出版社から小冊子がでている。店頭でタダで貰えるのでいつしかむかしのものが何冊も本箱にあった。「発見、夏の百冊」「海と山と太陽と一冊、理沙のオススメ」「角川文庫の名作150完全カタログ」。宮沢りえの「新潮文庫の百冊」(1991年)の内容は充実している。山田太一・鷺沢萌の対談「そこにはいつも本があった」、小川洋子のエッセイ「夜の高田馬場」などを掲載している。夏休みから読書をはじめてみようか。女優をモデルにして本を宣伝するのは、河出書房などの全集ブームの頃からあった。しかし文庫本のキャンペーンは何時から始まったか正確には知らない。1970年代の半ば頃にはあったような気がする。

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  昭和42年頃のカラー版日本文学全集

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   内藤洋子、深田恭子、後藤理沙、夏帆とモデルの子が可愛いので古くなるとコレクションとして結構楽しめる。

   これらの小冊子にどんな本が紹介されているのか。「坊ちゃん」「こころ」「舞姫」「河童」「たけくらべ」「人間失格」「走れメロス」「斜陽」「銀河鉄道の夜」「友情」「堕落論」「車輪の下」「絵のない絵本」「ロビンソン・クルーソー」「シャーロック・ホームズ傑作選」などの古典。新しいものでは赤川次郎「午前0時の忘れもの」、江川晴「救急外来」、江國香織「なつのひかり」、岡崎弘明「学校の怪談」、北杜夫「船乗りクプクプの冒険」、北方謙三「檻」、小池真理子「無伴奏」、田辺聖子「お気に入りの孤独」、椎名誠「岳物語」「麦の道」、辻仁成「ピアニシモ」「オープンハウス」、花村萬月「風に舞う」、原田宗典「平成トム・ソーヤー」などなど。

   新潮文庫のロングセラーのベストテンが紹介されていた。(1991年3月)①「人間失格」②「こころ」③「友情」④「老人と海」⑤「破戒」⑥「異邦人」⑦「悲しみよこんにちは」⑧「雪国」⑨「坊ちゃん」10「斜陽」

    1位から3位までは日本の作品だが、4位にヘミングウェイ「老人と海」が注目される。キューバの老漁夫と巨大なカジキとの死闘を描き、自然の厳粛さと人間の勇気をたたえた海洋小説である。

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