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2016年5月11日 (水)

紫雲丸報道写真論争

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     紫雲丸

  昭和30年5月11日、修学旅行の児童生徒375人を含む乗客781人を乗せて高松を出航した国鉄宇高連絡船紫雲丸(中村正雄船長)は、第三宇高丸(三宅実船長)と衝突した。紫雲丸は衝突5、6分後の午前7時ごろ沈没、中村船長ら乗員2人と乗客166人が死亡した。

    紫雲丸事故は、もうひとつの大きな論争を起こす問題を提起した。報道カメラマンが助けを求める乗客を撮影した写真が新聞に掲載されたことに対して、シャッターを切る時間があったのなら、なぜ一人でも救おうとしないのか、という批判の声が上がったのである。この論争はその後も大きな事件や事故のたびに繰り返されている。秋葉原で起きた通り魔事件では、被害者を携帯電話、デジタルカメラで撮影する野次馬のモラルが問題となった。ライブドアでは、世論調査サイトで、事件現場の撮影がモラルに反すると思うかどうかのアンケートをした。その結果、「思う」が66.89%で、「思わない」が33.1%だった。紫雲丸事故の論議で評論家の大宅壮一は、専門家とアマチュアとの差があることを論じ報道の使命を主張した。

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