ツルチック
向田邦子の随筆に「ツルチック」(文芸春秋1975年6月号)がある。小学校6年生のとき、父が持ってきたジュースを家族で飲んだ思い出が書かれている。その名前は「ツルチック」というが、味は美味しかったことは記憶にあるが、正確には覚えていないらしい。1972年に南米に旅行していたとき、ペルーのイキトスという村で飲んだカムカムが遠い昔を思い出させてくれた。「続・ツルチック」によると、この話を書いてから全国から向田邦子の元に多数の手紙が寄せられた。ツルチックというのは朝鮮の羅南で作られ売られていた飲み物で存在していたという。正しくは「ツルチュク」でクロマメノキという高山植物。カムカムはフトモモ科の常緑低木。ツルチュクとカムカムは別物だった。camucamu
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追伸 前便の補足です。僕は長い間「チュルチュック」と覚えていました。他人に話すときも「チュルチュック」と言っていたのですが検索しても出てきません。先日古本屋で「東亜植物図鑑」という古いB5版くらいの本があったので買い求め調べたところクロマメノキであることがわかり正確には「ツルチュク」と書いてあったので今日PCで検索してたくさんヒットしました。貴方様のブログも拝見したという次第です。「チュルチュック(ツルチュク)」は忘れられない飲み物でした。
投稿: クマゴロ | 2018年4月26日 (木) 18時37分