子育ての費用
少子高齢化は大問題である。ある校長の発言は波紋を投げかけたことは記憶に新しい。「女性にとって最も大切なことは、こどもを2人以上産むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります」と。しかし問題はお金。ある民間保険会社の調査によれば、出産から大学卒業までの総費用は約3000万円かかるそうである。まだ物価が低かった昭和32年頃はいくらかかったか。「これからの家族計画」(主婦と生活10月号付録)によると、陣痛から出産そして退院まで一万一千円。人工栄養としてのミルク代二万二千円。母乳がたっぷり出ても18歳までの食費とおやつで446,400円。幼稚園に行くとしたら2年間で36000円。小学校は6年間で80,000円。中学校は3年間で60,000円。高校は公立で20万円、私立で27万円。男子は大学を4年間で卒業させるとして、国立で55万円、私立は80万円。合計約1,527,000円。女児は高校卒業して間もなく結婚するならば結婚費用は調度も式も旅行の費用もすべて含めて20万円として、合計約1,033,400円なり。この半世紀で30倍物価が上がったがさらに消費税が10%になるとますます生活は苦しくなるだろう。
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