タイムカプセルの語源
タイムカプセルとは、現代の文化・生活の記録を特殊金属製の容器に入れて地下に埋め、後世の人々のために現代人の遺産としようとするものである。現代文明を未来に残そうとする発想は、1876年のフィラデルフィア万国博覧会で既に現れており、「センチュリー・セーフ(世紀の金庫)」と名付けられたタイムカプセルが100年後に開かれる予定で用意された。1936年にはオグルソープ大学の学長ソーンウェル・ジェイコブスは「文明の地下室」と呼ばれる小さな地下室を学内ホールに作った。また1938年のニューヨーク万国博でつくられ、特殊合金の容器に種々の日用品その他を入れて地下深く埋められた。開封は埋設から5001年後の6939年に設定された。当初、名称は「時限爆弾」と名付けられたが、世界中で軍事的緊張が高まりつつあめため、名称が不適切とされ、広報担当のエドワード・ペンドレー(画像)の発案により「タイムカプセル」という言葉が初めて使われた。time capsule 参考:「モニュメントの20世紀」 坂口英伸 吉川弘文館 2015
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