赤毛のアンとアイスクリーム
モンゴメリーの「赤毛のアン」の一節。
「来週、日曜学校のピクニックがあるの。リンドおばさんがアイスクリームをこしらえてくれるんですって。考えてもみてよ!アイスクリームよ!ねぇ、マリラ、わたし行っていい?」「アイスクリームって食べたことないの、どんな味かってダイアナが説明しようとしたけど、アイスクリームだけはわたしの想像をおよばないらしいわ」この物語の時代は、モンゴメリが小学生だった1880年代の頃、グリーンゲイブルズではまだアイスクリームは特別な食べ物だったようです。
アンが生れて初めて食べたアイスクリームは市販のものではなく、手作り。新鮮な牛乳、卵、砂糖、バニラ、小麦粉などを入れて作る。言葉にできないほどおいしいものだ。
日本でも高村光太郎と智恵子が日比谷松本楼でアイスクリームを食べたという話があるが、大正時代のこと。
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光太郎の詩「涙」に松本楼のアイスクリームが出てきます。明治45年、明治天皇崩御直前のことを題材にしています。
http://iaozora.net/ReadTxt?filename=chieko_sho.txt&card_id=46669&person_id=1168&from=3834&guid=ON
大正、昭和に入ってからも行ったかも知れませんが。
投稿: 高村光太郎連翹忌運営委員会代表 | 2014年6月25日 (水) 17時00分