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2016年4月10日 (日)

昭和34年ご成婚パレード投石事件

    1959年4月10日、皇太子の結婚式。式場の馬車パレードが二重橋を渡り、祝田橋方面に向った午後2時半過ぎ、見物の人垣の中から若い男が飛び出してこぶし大の石を投げて、さらに馬車によじ登ろうとした。男はかけつけた警備の警官に逮捕された。

    「天皇制に反対だ。こんな人を集めて道を開けさせるなどけしからん。引きずり落として訊いてみようと思ってやった。ふたりが結婚するだけで2億3千万円をつかっている。税金は福祉事業につかうべきだ。こんな馬鹿げた行事は今後いっさいぶちこわしてやる」と自供している。家にあったノートには「税金をつかう虫を殺せ」などと書かれていた。少年は19歳の大学浪人生。長野県の伊那北高校を卒業し、同志社大学を受験していたが失敗。ガソリンスタンドでアルバイトしながら勉強していた。彼は未成年なので保護観察処分となり、故郷の長野県長谷村に帰された。暴行現行犯と道路交通法違反くらいの罪しかないので、警察は少年を精神分裂症とした。もちろん精神障害はなかった。その鑑定結果をださないと、皇室の権威はもちろん、その少年とその家族の安全自体が保証できなかったからだった。妹尾義郎は「この現実は一部に流れる反皇室の気分を代表したものと思われる。3億円の巨費。それは国民の血税を投じて、この馬鹿々々しいかざり方に対する反感といえよう」と記している。(妹尾義郎日記7) ふつうの少年による天皇制反対の一行動であるが、「皇太子ご成婚パレード投石事件」に関して、日本社会はほとんど黙殺している感がある。

340410

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