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2016年3月22日 (火)

語源の楽しみ

   ヘビやオオトカゲが繁殖期に、なわばりやメスなどを争って、オスどうしが戦う。多くの場合は、傷つけ合うほどではなく、儀式のように決まった動きで行われる。一方が引き下がることで、決着がつく。このような様子を日本では「コンバットダンス」という。英語 combat は「戦闘」という意味だが、combat danceという英語は辞書やネットにも出てこない。アメリカ人に「コンバットダンス」をたずねてもわからないだろう。つまり「コンバットダンス」という語は和製英語(日本で英語の単語を組み合わせるなどして、英語らしく聞こえる語)かも知れない。おそらく60年代の米テレビドラマ「コンバット」で、匍匐前進をして戦闘するシーンがよく登場するが、それを連想してつくられた造語なのだろうか。

  広辞苑の「和製英語」の項では、「オフィス・レディー」と「ナイター」が取り上げられている。「ナイター」が純然たる和製英語なのかは異説がある。英語で一般には、a night game と言うが、アメリカンフットボールなどでは nighter という語を使うらしい。これは、日本生まれの和製英語が偶然英語でまれに使われている語と一致したのか、あるいは英語の稀語が日本で定着したのか、はたまた和製英語が逆輸出されたのか、今後の調査研究がまたれる。

   日本では1948年8月17日の読売ジャイアンツ対中日ドラゴンズ戦が最初の夜間試合。しかしナイターという語が社会一般に広まったのはそれから2年後のことである。「20世紀のことばの年表」(東京堂) ナイターの項目には1950年7月とされる。

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