面ファスナーの歴史
テープの一種に、面ファスナー(Hook and loop fastener)がある。日本の商品名は「マジックテープ」といい、ざらざらした2つの面を合わせると、ぴたっとくっつき、強く引っ張れば離れ、何回も使うことができる。1941年、スイスの登山家のジョルジュ・ド・メストラル(1907-1990)はアルプスを歩いていたとき、植物の実が衣服にくっつき、悩まされた。なぜ、くっつくのか、不思議に思った彼は、その実をよく観察した。実はたくさんの鉤状の棘がついていた。そのため、衣服にくっつくとなかなか離れなかった。「そうだ、これをファスナーに応用できないものだろうか」そして考えついたのが、面ファスナーだった。1948年に研究を開始し、1951年に特許出願し、1955年に認定された。(George de Mestral)
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