新聞閲覧所
世界で最初に新聞と呼べるものが登場したのは17世紀でドイツに現れる。イギリスでは1695年に特許閲覧法が廃止され、新聞が自由に刊行されるようになった。オックスフォードにコーヒー・ハウス・ジェイコブスが創られたのが始まりで、1680年にはロンドン市内だけでも3000軒のコーヒーハウスがあったという。17世紀のイングランドのコーヒーハウスは紳士・商人などの身分の違いにかかわりなく、すべての人に開かれた図書館のような場所だった。ここで一番読まれたのは、定期刊行物で、新刊書も革新的なテーマの本は熱のこもった議論がかわされた。わが国においては、1864年に最初の新聞縦覧所が設置され、1870年頃から普及した。
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[1864年に最初の新聞縦覧所が設置され]との記述ですが、具体的にはどういった状況だったのかご教示ください。
投稿: 小金井良精 | 2023年3月 6日 (月) 19時23分
どの文献から転記したのか判然としないが、浜田彦蔵が1864年に岸田吟香の協力を受けて「海外新聞」を発刊しているので、おそらくその事をさすのではないでしょうか。
投稿: ケペル | 2023年3月 6日 (月) 19時56分