田捨女
雪の朝二の字二の字の下駄のあと
江戸時代の貞門女流六歌仙の1人、田捨女(1633-1698)がわずか6歳で詠んだ句。10歳飲時には、たまたま遊び行った親戚の酒屋に菊という女性が、お酒一升を買いに来た。ところが店に誰もいなかったため捨女は、傍にあった帳簿に「酒一升 九月九日 使い菊」とみごと俳句調に書き留めたという逸話も残っている。父・田季繁の没後、兄が儒者になったため捨女の夫・季成が継ぐ。北村季吟らに和歌と俳諧を学ぶが、41歳で夫と死別。5、6年後、京都で仏門に入り妙融尼と号し、高僧・盤珪永琢に帰依、禅道に励む。姫路・網干浜田で晩年を過ごした。
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