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2016年3月13日 (日)

橋元正一が見た映画、読んだ本

   橋元正一(はしもと まさいち、1896-1965)。ネットで検索しても、人名事典で調べても収録される人物ではないが、「丹波・北摂ゆかりの50人」(神戸新聞社)に見える。阪神間の図書館員のなかでは生前からレジェンドと噂され「生涯に書籍3万冊、映画1万本以上見た生き字引」といわれた。現三田市大川瀬の農家の長男。高小卒後、19歳の時に神戸市立図書館司書となり、35年勤める。図書選定のほか文化事業のための資料提供などに尽力。傍ら映画研究の会を組織、多くの評論を発表し、レコードコンサートやラジオを通じて音楽解説にも当たった。音楽にも相当に詳しかった。学歴がないので館長になれなかったが、兵庫県文化賞を受賞している。「本・映画・音楽の生き字引」とある。生前にお会いすることはできなかったが、神戸市立図書館にはレコードがたくさん所蔵していることが有名だったので、レコードの整理について教えを乞うたことがある。司書の大先輩として、本・映画の数で超えることを目標にしよう。橋元さんが見た映画1万本とは相当な数だが、現在のように多チャンネル時代で、ツタヤでレンタルできる時代であれば1万本はそれほど気の遠くなるような数ではない。神戸新開地の映画館で無声映画をたくさんみた世代であろう。現在インターネット・ムービー・データーベースに掲載されている映画は71万本くらいであるであるが、橋元がみた映画をすべてみることはできない。書籍3万冊(もちろん精読)のほうがハードルは高いかもしれない。現代では立花隆が10万冊、渡部昇一が15万冊、谷沢永一が20万冊の蔵書があるといわれている。しかし読書量は単に数字では表せない。橋元が図書館で読んだ本3万冊とはどんな内容だったのだろうか。

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