ゾウリムシが人類を救う
ゾウリムシやミドリムシを人工的に増殖し、粉末状にしてクッキーに混ぜたものが売られているそうだ。ゾウリムシはバランスの良い栄養素を含んでいるので、ご飯にゾウリムシを食べて人間は生きていける。東京の江東区の日本科学未来館で販売されているミドリムシクッキーには、クッキー1枚に約2億匹のミドリムシが含有されており、1箱で約1gのミドリムシを摂取することができる。ミドリムシは、顕微鏡の発明者であるレーウェン・フークが17世紀に「美しい(eu)ⅸ眼(glena)」の意を込めて「ユーグレナ」と名づけた微生物。葉緑体を持っており、光合成をするが植物ではなく、細胞を変形させて運動もする単細胞生物である。水、栄養塩、太陽の光と二酸化炭素だけで、人間に必要な栄養素のほぼ全てを作り出すことができる。またDHAやEPAといった不飽和脂肪酸も豊富に含んでいる。
« モンマルトルとサクレ・クール寺院 | トップページ | エドゥサ革命 »
「自然・科学」カテゴリの記事
- 大雨による被害(2022.08.12)
- フグの毒(2022.07.30)
- メタセコイア発見物語(2022.08.22)
- カレン・クィンラン事件(2022.04.19)
- ロンドン・グリニッジはなぜ経度0°なのか?(2022.04.12)
ユーグレナは植物と動物両方の豊富な栄養素を備えていて、機能性食品、飲料、化粧品などに広く利用されている。ミドリムシが光合成を行う際に作り出す油脂分をもとに抽出精製されたオイルは、軽質であり、次世代のバイオ燃料として期待されている。確かジェット燃料の代替物として既に採用されているのでは。大いに期待しています。
投稿: 西蒲原有明 | 2023年3月 6日 (月) 20時40分