リマン海流の語源
日本列島には黒潮および対馬海流の2つの暖流と、親潮およびリマン海流の2つの寒流が流れている。橘南谿の「西遊記」(1800年)には「伊豆の沖、百三、四十里南へ出て無人島へ渡る海に黒潮というところありて、数十里が間大河の如く唯一筋逆巻きて流るるところあるとなり」とある。黒潮という名が古くから使用されていることがわかるが、リマン海流という用語はだれの創唱であろうか。調べたところによると、ドイツの地理学者レオポルド・フォン・シュレンク(1826-1894)がアムール川付近を調査した結果、1873年に対馬海流とリマン海流を発見命名したとある。「リマン」とはロシア語で大河の河口(三角江)を意味するが、この大河とはアムール川のことである。 Leopold von Schrenck
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