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2016年2月26日 (金)

学名のはなし

A46f12a5 「♪この木なんの木、木になる木」というCMで紹介されている大樹はハワイのオアフ島にあるモンキーポッドという木だそうである。「名もない雑草」という言い方はよくない、ということをよく耳にする。一木一草、それぞれれに名があり、名付けた人々の思いがこめられている。生物の場合、一般に使用されている習慣的な名称や国や地方によって異なる名称があったりして、学問的には学名が用いられる。しかしながら学名はラテン文字が日常的に用いられ、ラテン語の語彙になじみがある欧米諸国とは異なり、日本人には学名の使用にはかなりの努力が必要となる。学名をカタカナになおして読み方を書いている本はほとんどない。その理由は決まった発音がないことである。現代語であれば、現代での発音に近い転写という方法が一般にとられるが、ラテン語では不可能である。ラテン語は科学技術のみならず、西欧世界全体の基礎であるが、ラテン語を母語として修得した人はおらず、現地音が存在しない。逆に西欧世界の基礎となったために、それぞれの言語にあわせたラテン語の読み方があり、統一されないからである。何かいい方法はないだろうか。

さまざまな学名一覧

   例えば、常緑の高木であるスギは、日本の造林面積の約4割を占める有用樹木である。しかしそのスギの学名をどれほどの人が知っているだろうか。「クリプトメリア・ジャポニカ」(Cryptomeria Japonica)という。鯉の学名は「キュプリヌス・カルピオ」(Cyprinus carpio)。

植物の学名は「属名+種小名」で表わされる。ウメの学名は「ブラナス・ムメ」(Prunus mume)

カサブランカは「リリウム・カサブランカ」(Lilium Casa Blanca)

アサガオの学名は「イポメア・ニール」(Ipomoea nil)と呼ばれる。

  ヒマワリの学名は「ヘリアンサス・アンヌス」(Helianthus annuus)。ギリシャ語のhelios(太陽)+anthos(花)が語源。

  クスノキの学名は「シナモマム・カンフォーラ」(Cinnamomum camphora)。camporとは「樟脳」の意味。

 ソテツの学名は「シカス・レヴォルタ」(Cycas revoluta)。シカスは「ヤシに似た植物」、レヴォルタは「反巻した」という意味で、葉や姿などの見た目に由来する。

  ケヤキの学名は「ゼルコーバ・セルラータ」(Zelkova serrata)。

カバの学名は「ヒポポタマス・アンフィビアス」(Hippopotamus amphibius)。ギリシャ語 hippos「馬」+potamos「川」。amphibiusは「水陸両用の」の意。

シャチの学名「オルキヌス・オルカ」(Orcinus orca)。ラテン語で「冥界からの魔物」の意味。

ミズクラゲの学名は「アウレリア・アウリタ」(オーレリア・オーリタ)Aurelia aurita。

植物

ハナミズキ 「コルヌス・フロリダ」(Cornus florida)

花タバコ 「ニコチアナ・シルベストリス」(Nicotiana silvestris)

蝶 アカマダラ 「アラクニア・レバナ」(Araschnia levana)

鳥 コウノトリ 「キコニア・ボイキアナ」(Ciconia boyciana)

鳥 アホウドリ 「ディオメディア・アルバトロス」(Diomedea albatus)

鳥 ニワトリ 「ガッルス・ガッルス・ドメスティクス」(Gallus gallus domesticus)

鳥 ツバメ 「ヒルンド・ルスティカ」(Hirund rustica) 田舎のツバメ

鳥 スズメ 「パッセル・モンタヌス」(Passer montanus) 山のスズメ

鳥 カモメ 「ラルス・カヌス」(Larus canus) 灰白色のカモメ

果実 メロン 「キューカミス・メロ」(Cucumis melo)

辻野匠「学名(ラテン語)のカナ表記についての試論」 地質ニュース675, 2010年11月

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