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2016年2月 6日 (土)

禁断の木の実はリンゴではない!?

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    聖書の中で、アダムとイブはこの世に登場した最初の人類として描かれている。エデンの園に暮らしていた2人は、蛇にそそのかされて、禁断の木の実を食べ、それがもとで2人は楽園から追放される。だが、そのもととなった古代ヘブライ語の原文では、単に「果物」と書かれているだけで、リンゴやほかの果物とは特定されていない。しかし一般に禁断の木の実は、リンゴ(青リンゴ)だといわれる。しかしリンゴというのは寒い地方になる果物であり、エデンの園周辺にリンゴの木は存在しなかったとされ、「禁断の果実」はリンゴである可能性は低いと考えられる。それはラテン語の「malus」の意味をとりちがえたものらしい。malus は、形容詞では「邪悪な」を意味するが、名詞になると「リンゴ」の意味になる。禁断の木の実=リンゴ説が一般化するのは、ミルトンの「失楽園」(1667年)からだといわれる。しかし、「聖書」創世記2章17には「善悪の知識の木」とあり、リンゴという記述はない。東欧のスラブ語圏では、禁断の木の実はブドウと考えている。またアダムとイブがイチジクの葉で体を隠していたことから、イチジクの実に違いないという説もある。ミケランジェロ・ブオナローティのシスティーナ礼拝堂天井画はイチジクが描かれている。このほか、ザクロ、キャロブ、シトロン、ナシ、ダチュラ、トマトなどが禁断の果実という説がある。リンゴが西欧世界で性のメタファー(隠喩)となるのは、ギリシア神話の影響があるからだとする説もある。争いの女神エリスがリンゴを投げ入れ、「最も美しき女性に」と書かれたことから、アフロディテ、ヘラ、アテーナーの3人が争った。その審判をトロイア王のパリスが行った。パリスは、アフロディーテを選び、その結果、世界一美しい女性へレンを得た。これがトロイア戦争の発端となるという「黄金のリンゴ」の伝説は、アダムとイブの「禁断の果実」とも結びついているというのである。

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