海底の山に歴代天皇の御名がアメリカ人学者によって付けられていた
日本近海の海底地形がくわしくわかるようになったのは比較的最近のことである。1950年代からさかんに行われるようになった観測船による海洋観測から少しずつ明らかになってきた。北西太平洋、ハワイ列島の北西からカムチャッカ半島に向かって続く海山群に「天皇海山列」がある。1954年にアメリカの海洋学者ロバート・シンクレア・ディーツ(1914-1995)により、海山の1つ1つに日本の天皇の名前が付けられ、その総称として天皇海山群と称される。北から、明治海山、天智海山、神武海山、用明海山、推古海山、仁徳海山、神功海山、応神海山、光孝海山、欽明海山、雄略海山、桓武海山、大覚寺海山など古代天皇の名を中心に付けられている。日本人学者がつけたら不敬として問題になったであろうが、アメリカ人のすることなどでどうしようもなかったのだろうか。
「天皇海山発見・命名のいきさつと生成の謎」 杉山明 地球科学59-1、2005年
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