死の舞踏
中世ヨーロッパのキリスト教社会ではネコは魔女の手先とされたため、大量のネコが殺された。そのためにネズミが増えて、ペストが大流行。「死の舞踏」とは14世紀に黒死病によって大量の死亡者が出た頃にはじまった教訓劇で、上は法王から下は農民にいたるまで、人間はすべて死んで、審判をうけなければならないという覚悟をうながしたものである。また舞踏をすれば死神にとりつかれないという、迷信によっているのが多い。絵画、文学など主要テーマとなる。ホルバインの版画集(1538年)は特に有名。文学ではストリンドベルイの戯曲「死の舞踏」(1901年)やクローデルの詩などがある。17世紀フランスの劇作家ピエール・コルネイユの言葉「人生は一歩一歩、死に向っている」もそのような西洋の思想が背景にあるのかもしれない。日本人の2014年の平均寿命は女性が86.83歳、男性が80.50歳。しかし驚くことに世界では平均寿命が40歳以下の国もある。原因は主に貧困、医療水準の低さ、政治による紛争の影響、生活環境など様々な要因があげられる。(La Danse Macabre,Pierre Corneille)
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